2016年03月30日

予防の季節がきました!

この時期になると動物病院には予防で来院されるわんちゃん達が増えてきます。

混合ワクチンや狂犬病、そしてフィラリア症予防薬を購入されると思います。

今回はフィラリア症予防薬についてです。

フィラリア予防薬として一般的に広く知れ渡っていますが、実はこの薬は駆虫薬です。この駆虫薬はフィラリア症を発症させないための薬で、蚊から感染幼虫(L3)が感染してから駆虫をして成虫に成長させないためのお薬です。この駆虫薬は第3期幼虫(L3)には80%、第4期幼虫に100%効果を示すお薬です。岡山県北部の場合4、5月~12月までの投薬が必要です。12月の投薬を忘れてしまうと約2割の確率でフィラリア症を発症する可能性があります。

津山市で2年間診察をしている間に10頭以上も感染犬を診ています。投薬をしていなかった場合が多いいですが、投薬漏れや吸収不良による感染もあります。また家の中から出ていない、蚊取り線香を焚いているから大丈夫と言われることもありますが、蚊は家の中に入ってきます。フィラリア症は大丈夫だろうではなく、きちんと予防をして大丈夫!に変えてあげてください。

当院では投薬前にフィラリア抗原検査を行い、安全性を確かめてからの投薬をお勧めしています。もしすでに感染が起きていればスパトニンショックという状態に陥り、最悪の場合亡くなってしまうことがあります。

以前来院された患者様の以前飼われていたわんちゃんは投薬後に起立不能となり亡くなったそうです。できる限りこういった事故が起きないように検査をしてあげてください。

わんちゃんとどうしても一緒に来院出来ない場合は同意のもと処方することは可能です。獣医師にご相談ください。

当院のフィライリア症予防薬はチュアブル(おやつ)タイプや錠剤、スポットオン(首の後ろに垂らす)タイプなどを取り揃えています。わんちゃんに合ったお薬をお選びください。

ねこちゃんのフィラリア症予防薬はスポットオンタイプしか販売されていません。ねこちゃんのフィラリア症につてはまたの機会に書かせていただきます。フィラリア予防薬1

 

 

 

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